新卒で入社したベンチャー企業がベンチャー企業じゃなかった話
ブロガーのがさ子です。
2016年春に、とあるベンチャー企業に就職した自分ですが、最近働いている中で、
「あれ?想像していたベンチャー企業と違う、、、」
「ベンチャー企業ってそもそもなんだっけ?」
と違和感を感じることが増えてきました。
ベンチャー企業に就職したはずなのに、、、
今回はそんな違和感の中身を整理したいと思います。
自分が想像していたベンチャー企業とは
3年前就職活動していたとき、会社選びの基準として最も大事にしていたのは、
「会社の歯車には絶対になりたくない!」ということでした。
そんな自分は、何千人という人たちが働いている大企業ではただの歯車になってしまうリスクが高そうだなと思い、照準をベンチャー企業に絞って就職活動をしていました。
人数が少なければ、歯車としてではなくビジネスマンとして主体的に働くことが出来ると思っていたんですね。
「 ベンチャー企業で働く=歯車化しないこと」ではない!
ところが働いているうちに、
「あれ?見事に歯車化している」
と感じることが増えてきました。
これが、ベンチャー企業に就職したはずなのに、自分が思い描いていたベンチャー企業と違うのでは?と違和感を感じている原因です。
歯車にはなりたくないと思い入社したのですが、
歯車になる要素があまりにも多く、ベンチャー企業に勤める=歯車にならないことではないのだと悟りました。
(そもそも自分の将来を会社組織や環境に委ねてしまっている時点でダメなのですが、それは一旦置いておきます。)
会社員は歯車化される運命にある
更に深掘って考えてみると、このような現状も見えてくることがわかりました。
日本全体の経済システムを考えた時、
・資本主義
・大卒一斉採用
この2つのシステムが存在する以上、歯車化されることは避けて通れないのだと気付きました。
資本主義である以上、「限られた資本を元に、効率的に利益を出すこと」が会社が存在する意義なので、
仕事のできない新入社員(コスト)は、如何に会社の業務オペレーションのエラーとならないように歯車化させるか、ということが真っ先に考えられてしまいます。
では、新入社員=コストとならないように会社に還元できる価値があれば良いのですが、
大卒一斉採用システムが機能している日本では、中々そうはいきません。
多くの大学生は、大学4年間で会社にとって役に立たない勉学を学ぶこととなります。
なぜなら一般企業に入って価値とされるスキルは、
「学問的に価値があること」
ではなく、
「会社員的に価値があること」
であるため、大学で学ぶことの多くは就活後に活かすことができません。
大卒一斉採用システムは、まさにその状況を体現するかのようなシステムとなっており、
画一化された就職活動の中で、本当は価値のあることを学んでいるはずの学生たちが、会社員的に価値があることを競い合うステージに自動的に放り込まれているのです。
会社員的に価値のあることなど学んでこなかった新卒社員は、もちろん会社組織の中では底辺にカテゴライズされてしまいます。
①資本主義システムの中で仕組み化されることが前提となっている
②画一化された就活戦争において新入社員の価値は相対的に低い
この2つが新入社員がパフォーマンスの悪いコストと見なされてしまう原因であり、
コスパの悪い新入社員は歯車化してしまうことが会社としても都合が良いのです。
ベンチャー企業と言えど、この仕組みを変えることは中々難しいと思います。
これが自分の感じていた違和感の原因というわけです。
今回学んだこと
しかしながら、今となっては自分の中でベンチャー企業の定義も変わってきているので、今勤めている会社を冷静にカテゴライズした時に、少なくともベンチャー企業ではないことがわかりました。
今は、
ベンチャー企業=既存の価値を破壊して新たな価値を創造する集団
だと思っています。
この辺の認識が、当時就職活動をしていた自分の中では欠けていたなーと少し後悔していますが、
この段階でしっかり分析して気付けたので良しとします。
この一連の経験で学んだことは、
①自分の価値基準をしっかりと持って判断すること。
②そしてその為には、様々な知識や情報を整理した上で分析を行うこと。
この二つです。
大きなことを学びましたし、将来を考える上で大事な思考方法だと実感しています。
今後に活かしていきたいですね。